画像 by deskridge
スピノサウルスは二足歩行。鼻先を水に浸けて獲物を探し、その細長い口でオンコプリスティスを咥え、陸上でむしゃむしゃ。前足で魚を捌く。
2011年ごろのスピノサウルスのイメージはこんな感じでした。
2013年、シカゴ大学のニザール・イブラヒム(Nizar Ibrahim)はサハラ砂漠の地層から、多くの化石を発見しました。その中には、スピノサウルスの化石も含まれており、それにより多くのことがわかりました。
ニザールの動画をこちらで見ることができます。日本語字幕も付いていますので、ぜひ一度ご覧ください。
スピノサウルスは河の王様?
発見されたスピノサウルスの足の骨は、幅が広く、まるで水かきのようでした。他にも、頭骨が鰐に似ている、骨の微細な内部構造がとても緻密であるというような、水中で長時間をすごす生物によく見られる特徴が発見されたことから、ニザールは、スピノサウルスは主に水かきを使って泳いでいた、もしくは柔らかい堆積物の上を歩いていたと考えました。
ニザールはこのティラノサウルスよりも大きな体を持つモンスターが太古の河の支配者だったと語っています。
そして水中生活に適した骨格のスピノサウルスは、陸上では前肢をついて四足歩行していたのだと予想しました。

反対意見もあった
当時の気候を鑑みると、スピノサウルスが生息するような大きな河がそんなにあるかな?
そんな河があったとしても乾季で干上がったりするんじゃない?
スピノサウルスの体は泳ぐのに適していないんじゃない(特に帆の部分)?
などという意見もあり、スピノサウルスの生態については議論が盛り上がっています。