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魚が主食のスピノサウルスですが、魚ばかりを食べていたわけではありません。基本的には水辺で生活していたとされるスピノサウルスですが、魚以外の食事をした形跡が発見されています。
いつでも餌があると思うな
スピノサウルスの生息域は現在で言うアフリカ北部です。当時の気候は今とは全然違いますが、スピノサウルスが生きていた数百万から数千万年の間には様々な気候の変化があったことでしょう。
当然旱魃に見舞われたこともあるでしょう。旱魃により川や池の水は干上がり、魚を捕ることができなくなってしまったとき、どうやって飢えをしのいだのでしょうか。
魚がいなければ別の肉を食べればいいじゃない
スピノサウルスが実際に魚以外を食べていた証拠が見つかっています。
BBCが制作した「プラネットダイナソー」では、旱魃により餌がなくなったスピノサウルスが、カルカロドントサウルスが仕留めた草食動物の死肉を漁ろうとして、カルカロドントサウルスと争うシーンがありました。
実際にそのような状況で争ったかはわかりませんが、スピノサウルスの仲間のバリオニクスの胃の中にイグアノドンの骨が入っているのが見つかりましたし、ブラジルでは同じくスピノサウルスの仲間のイリテーターの歯が、翼竜の首の骨に刺さっているのが見つかっています。状況によっては魚以外の大型生物を食することもあったようです。