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『鮫のようなギザギザの歯を持つ蜥蜴』ことカルカロドントサウルス。そのお食事に注目してみましょう。
ランチはオウラノサウルスか?
カルカロドントサウルスと同時期に北アフリカに生息していた植物食恐竜のオウラノサウルス。BBC制作の『プラネットダイナソー』ではオウラノサウルスがカルカロドントサウルスとスピノサウルスの餌食になるシーンがありました。
カルカロドントサウルスとオウラノサウルスの関係をはっきりと決定するような化石が見つかっているのかどうか、調べてみましたがよくわかりませんでしたが、生息地域と年代、食性から考えて、カルカロドントサウルスとオウラノサウルスは捕食・被捕食の関係にあったと考えるのが自然ではないでしょうか。
ディナーは豪華にパラリティタン
パラリティタンは北アフリカに生息した大型の植物食恐竜です。ティタノサウルス類に属し、体長は26メートルもあったといわれています。
カルカロドントサウルスはこの大型植物食恐竜を餌にしていた可能性があります。カルカロドントサウルス科の恐竜などの、アロサウルスの仲間はしばしば大型の植物食恐竜と一緒に発見されるからです。
恐竜ファンからすると、大型肉食恐竜がさらに大型の植物食恐竜を捕食するシーンは、誰もが想像したことのあるくらいロマンあふれる光景です。
実際には、植物食恐竜は肉食恐竜に食べられないために体をどんどん大きくしていったと考えられますので、捕食されたのはたいてい子供のパラリティタンでしょう。いかにカルカロドントサウルスと言えども、単体で大人のパラリティタンには勝てないでしょう。
カルカロドントサウルスが群れを成して狩りをしていたという情報は聞いたことがありませんが、近縁種のマプサウルスのように群れで狩りをしていたのかもしれません。もしそうなら、そんなシーン、ぜひ見てみたいですねぇ。もっと発掘が進んで情報が出てきてほしいと願う今日この頃です。